魅力的な三角形。すんごいRULO「MC-RS810」
三角形という形状はとっても魅力的な形だ。四角のようにどーんと安定した強固さを感じるわけでもなければ、丸のようにつるんと滑らかな訳でもない。不安定かと思いきや案外しっかりと安定して、そしてすべての角が鋭角なのに不思議と刺々しい感じがしない。とても不思議で心地よく魅力的な形だ。
昔から慣れ親しんだおむすびのような温かさを感じるのだろうか。おむすびが美味しいのは、てっぺんからかぶり付いたときに、口にすっとフィットして食べやすい形状も大きな要素なのかもしれない……これはおむすびの話? いえいえ、ロボット掃除機の話であります(笑)。
パナソニックのロボット掃除機「RULO(ルーロ)MC-RS810」(以下、RULO)。角に丸みがある三角形のこのRULO。四角でも丸でもないこの形状は、充電しているだけでも美しく魅力的な形なんだけど、部屋の角や椅子の脚の隙間などにもすっとフィットして、ゴミを残さずキャッチしてくれる、めっちゃくちゃ痒いところに手が届くというか、角の埃に手が届くすんごいロボット掃除機だった!
今回この新型RULOを2週間ほど試してみて、「ロボット掃除機はもうこの領域まで来たのかぁー」と、あんぐりびっくり感動の連続だったのであります。
スマートなボディに便利と知能がぎっしり
まず美しいこのRULO様の全貌をば。ありそうで無い三角形の本体と充電器のセット。
パッと見シンプルなこの本体には、ゴミの有無を色でお知らせするクリーンセンサーをはじめ、充電の状態、ゴミ捨てのタイミング、電池残量、予約状態などいろんな状態お知らせしてくれるランプ表示に、レーザーセンサー、超音波センサーなどなどたくさん搭載されたセンサーたち。
センサーにもランプにも凹凸は無く、フラットでスマートなフォルム。本体上部のカバーをパカっと開けると、設定や操作を行うためのたくさんのボタンや、ダストボックスが隠れている。見せない収納って感じで美しい。
裏面はゴミをしっかり絡め取ってくれる回転ブラシと、しっかりと手を伸ばすようにゴミを集めてくれるサイドブラシ、安定してスムーズに走行できるしっかりとしたタイヤとローラーが付いている。
音は静か! 動きは滑らか! 恐るべし小回り! 部屋のコーナーも網羅!
よーし。ひとまず我が家をキレイにしてもらおうか! と、いうことで、ボタンをポチッと押してスタート! 充電台から出発してすすーっと動き出すRULO。最初に驚いたのは、何よりも静かさだった。掃除機特有のあの大きな吸引音が、想像していた大きさの半分以下と言っても過言じゃない。
夫が「すんごい静かだね。普通にテレビ見ていられるんだけど!」と驚き、私も「ホントに静かだよね」と、その夫の声が普通に聞き取れて返事ができるという、会話に支障がないレベルで静か。普通掃除機をかけてたら、「ちょっと待って! 掃除機かけてるから今聞こえない!」って返事しちゃう。
そんなに静かなのに、吸引力はしっかりなので、どうして? なんで? と不思議で仕方がない。音を立てずにラーメンを早くすすれるみたいな感じ? だだでさえ静かなのに「音ひかえめ設定」なる機能も付いていて、さらに静かぁーにお掃除してくれるのだ。実感音はなんと約21%もカットされているとのこと。
静かさに驚いていたら、続いて動きのスムーズさを2度見するくらいに驚く。
RULOは、まず壁に沿ってすすーっと部屋周回を走行して、間取りを把握してから全体を掃除してくれるような仕様になっているんだけれど、壁に沿って走っている時に、中途半端に開いてた引き戸の出っ張りを、引き戸の厚みに沿ってUターンしながらスムーズに縁取って走ったのだ。なんじゃこりゃー! ですよ。小回り効くってどころじゃない。完全に見えてる。センサーがものっすごい働きをしている模様。
そして、壁に沿って走りながら、埃がどうしてもたまりやすい部屋の角も頭を細かくフリフリって振りながら、三角形という形とサイドブラシを活かしてキレイに掻き取っていくのだ。ペットのように可愛い動きと、姑の埃チェックの指先のような細かさ! あ、我が姑はそんなことしませんけどね(笑)、イメージです。イメージ。この三角形という形状は、こんなにもフィットするのかーと、しみじみ見てしまう。
3つのセンサーで障害物も段差も難なくクリア
部屋全体を把握したら、いざ部屋中キレイにしちゃうぞって感じで、ルート走行で部屋全体を掃除していく。クリーンセンサーというゴミを検知するセンサーが約20μmのハウスダストまで検知できるらしく、「そこそこキレイにしてるつもり」だった我が家の部屋で「ゴミ多いね」とクリーンセンサーのランプを赤々と点滅させながら走っていく。なんだかお恥ずかしい限り(笑)。クリーンセンサーに連動して、吸引力も自動で調整してくれて、ゴミが多い時はゆっくり丁寧に掃除してくれる。
テーブルや椅子の下も、障害物をバッチリ検出する3種類の障害物検知センサーのおかげでぶつからないのだ。ぶつかって方向を変えるのではなく、頭をフリフリ振りながら細かく進路を変えて進み、本当にぶつからない。ぶつからないけれど、ぎりっぎりまで寄って、椅子の足元のゴミなども残さず拾っていく。私が使っているオフィスチェアの足元も、三角形がピタッとはまって、「ここまで入るの? そして自力で抜け出すの?」という感じ。
本体の下にも床面検知と落下防止のためのセンサーが付いているので、目の前の障害物だけじゃなくて、段差もばっちり把握。階段や玄関などの段差に落ちてしまうこともない。玄関へ続く廊下をスーッと走って行ったので、「ドア閉めるの忘れてた!」とつい焦ってしまったけど、玄関の段差のところまで進むと、これまたフリフリと頭を振りながら自分のセンサーで確認しつつ、丁寧に縁取るように端まで掃除して自ら戻ってくる。思わず拍手しちゃう賢さだ。
そしてそして、カメラセンサーを使ったSLAM技術(※1)で自分の位置を認識、学習しながら走行するらしい。もう頭良すぎて「どうなってるの?」と脱帽。RULOの知能は私の知能をサクッと飛び越えてった。
見えないゴミもキャッチ 増量された毛先で集塵力UP!
いくら静かでも、掃除機の一番で唯一の目的は、落ちているゴミやホコリをちゃんと吸い取ることだ。このRULOは、見えないレベルの小さなゴミもちゃんと取ってくれるだけじゃなくて、そこそこ大きいゴミもバッチリ回収してくれる。猫を飼っていると、足の隙間に付けて運んじゃうのか、毎日あちこちにポロポロ猫砂が落ちてたりする。そんな猫砂を取りこぼすこともない。
本体裏のブラシ全体がV字型になっていて、吸引力の強い中央にゴミを集めて根こそぎ吸いとってくれるというパッと見気づかない工夫された設計。新機種は従来機種よりも毛先がY字になっているブラシの量も増えて、集塵性が10%ほどアップしたとのこと。ゴミはもちろん、ハウスダストも花粉もダニのフンも根こそぎ吸い取ってくれるというしっかり者に、私のくしゃみセンサーはまったく反応しなくなった。
集めたゴミが溜まったら、ゴミすてランプが赤く光ってお知らせしてくれる。ふたを開けてダストボックスを取り出して、ゴミ箱の上からワンタッチで捨てられる。ごっそりの猫の毛にホコリ、猫砂からキャットフードまで、どっひゃー! 我が家汚ったない(笑)。
ダストボックスにはお手入れブラシが付いているので、ゴミを捨てた後はブラシでほこりなどの細かいゴミを取り除ける。それでも汚れが気になるときは、ダストボックスは水洗いも可能。フィルターは定期的に洗いたいので、水洗いは嬉しい。表面もボタンなどの凹凸はカバーの下に隠れているので、さっと拭けていつでも綺麗。お手入れ簡単って重要!
スマホでさらに楽しく便利 RULOナビ
「RULOナビ」という専用アプリをスマホに入れておくと、もっと便利で細かい設定やお掃除状況を確認できるので非常に便利だ(※2)。便利なだけじゃなくてとても楽しい! いつ、どこを、どんな感じで掃除するのかまで選べるのはマジで凄い!
我が家の場合は、私たちが平日家にいるのは夜だけ。昼間は猫がお留守番している。猫も昼間は大抵寝て過ごしているようだが、それでも毛は舞い散るし、舞い上がる。考えてみると、朝イチで掃除済ませちゃうと猫の毛なんかでまた散らかって、夜、家で過ごして眠る時間帯が汚い状態ということになる。
今から帰るぞって、夕方のタイミングに遠隔操作でお掃除を開始すると、帰宅時にキレイな状態になっていて、快適な空間を家で過ごすことができる。これって最高だよね? と気づいちゃったんだ。毎度、遠隔操作でスタートしなくても大丈夫。スケジュール機能を使って、スマホで1週間のスケジュールを登録しておけばいいのだ。
掃除した結果は「ゴミマップ」として見ることができる。走った範囲だけではなく、ゴミの溜まりやすい場所も一目でわかるようになっているゴミマップ。お掃除の可視化って見ているだけで面白い。
ゴミが溜まりやすい場所も学習してくれるので、その結果を次回以降のお掃除に活用できる。便利だなぁと思ったのが「お手軽」モードで、ゴミが多い場所だけをささっと掃除してくれる。か、賢い!
そしてこのゴミマップを活用して、「掃除するエリア」や「掃除しないエリア」なんてのも設定できる。物理的なバリアを設置せずに、掃除しないエリアが設定できるのがめちゃくちゃ便利。
1度に2カ所まで設定できるので、我が家の場合はケーブルが入り組んでいてどうしようもない所と、猫の水などを置いている所はとりあえず掃除しない! という感じで使うことが多い。週末に「徹底掃除」モードで念入りに掃除するとして、普段はスルーして貰うのだ。
ロボット掃除機を使う場合は「掃除するためにまず片付けしなきゃなぁ」ってなるけれど、片付ける暇がない時は、床に物を置いている場所を除外しておくと、その場所以外は綺麗になっているという、私のようなズボラで掃除をするまでのハードルが高い人にも優しいのだ(笑)。
「すごい!」としか言えない感動
RULOは、見て、学んで、考えて、自分の家をしっかり理解して掃除してくれる、めちゃくちゃ優秀なハウスキーパーだ! 日本の住宅事情なんてレベルじゃなくて、私の家とゴミ事情という超ピンポイントにローカライズされるすんごいヤツ! そのせいか、ものすごく愛着が沸く。ハウスキーパーであり、ちょっとペットっぽい!
我が家の猫も「うるさい子は嫌いだけど、この子ならオッケーよ!」とばかりに、充電されているRULO君と寄り添ってまったりしてる(笑)。「あなたの抜け毛を綺麗にしているんだから、お礼くらい言いなさい!」と、代わりに最敬礼でお礼を言ったりしている私(笑)。
スケジュールやエリア指定など便利な機能を組み合わせて使うことで、日々掃除をしているということ自体を忘れるくらい、簡単に家をキレイに保てるので、家事の1つからほぼ完全に解放されるのだ。
私のような「掃除が苦手」という人にもめちゃくちゃオススメだけど、毎日忙しく過ごしている人にもオススメ。お掃除に割いていた時間を、家族や自分のために使える嬉しさ。ロボット掃除機ってこんなレベルまできているの!? と、心底驚いた1台なのであります。
(著者:徳王 美智子)
※1 SLAM(スラム)技術……Simultaneous Localization and Mapping (自己位置推定と地図作成を同時に行う技術)
※2 MC-RS810のすべての機能をお使いいただくためには、スマートフォン及びWi-Fi環境が必要です。通信環境や使用状況によっては、ご利用できない場合があります
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